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地下鉄の線路を歩いていた中学生

「特別支援学校に通う13歳の男子中学生」 と、わかって、「電車に興味があって、我慢できずに、線路に降りて行ったのではないか。」 「すべての駅にホームガードを設置せよ。」 という意見がある。

ちがうと思う。

毎日、だれかに、”頑張ってね。” と言われていて、本人も”頑張る!” と言ったり思ったりしている子は、

フッ! と風に吹かれるように、姿が見えなくなることがある。



頑張りの糸が切れてしまったのか、

誰も居ない場所に行きたい。。。と思ったのか、

頑張っても、頑張っても、「普通」との距離は縮まらない。。と気付いたのか、

「普通」に近づくための訓練、療育ではなくて、自分の生活の仕方を探すための積み重ねだよ。。。と気づかなかったからか、

「あんたは、あんたのままでいいよ。」と言いながら、心のどこかに、”普通の子がほしかったわ。” という思いを隠し続ける親のアホさかげんに気づいて呆れたのか。
ごめん。ごめん。ごめん。お母さんは、バカだ。


何かが、フッ! と、消える一瞬があって、今いる場所の床が抜けるような一瞬があって、どこかへ落ちていく。


ニュースを聞いてから、ずっと、ホームから線路に降りて、歩いていく少年の姿が、私の脳内で繰り返し創作再生されていて、苦しい。
油断すると、気持ちがこみ上げてくる。
手が震える。

脳内再生ビデオの中で、少年が振り返ると、顔が次男になっている。
ちがう、ちがう、ちがう!!
次男はとっくに成人した。
次男は13歳ではない。


もう、とっくに乗り越えたはずの感情が、勢いを増して還ってくる。

もう大丈夫。
きっともう大丈夫。。。。と自分に言う。
次男は今週末も無事に帰ってくる。

私たちは、ちゃんと生活できる。
大丈夫!


よく、「苦しいことがあれば、なんでもいいから、話して。」と識者は言うけれど、人に話せたら、ほとんどの人は、自死しない。

先日、亡くなった青年俳優も、仲の良い友人にも何も言わないままだったのだろう。

知的障害があって、言葉の表現力が乏しい子、人なら、なおさらだ。
言葉に表現して、自分を救う手立てがない。




9日夜、大阪市住吉区の大阪メトロ御堂筋線の線路上を歩いていた男子中学生が、電車と接触し死亡しました。

9日午後9時15分ごろ、大阪市住吉区の大阪メトロ御堂筋線の長居駅から北に500メートルほど離れた線路上を人が歩いているのに、なかもず発千里中央行きの電車の運転士が気付きました。

運転士は急ブレーキをかけましたが間に合わず、歩いていた人と接触しました。

警察によると電車と接触したのは、大阪市内の特別支援学校に通う13歳の男子中学生で、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

長居駅の防犯カメラには、男子中学生が1人でホームから線路上に降りて歩く姿が映っていたということです。

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テーマ : 自閉症児の親
ジャンル : 福祉・ボランティア

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プロフィール

Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

我々にとって深遠なものは、逆の相の下に隠されている。生は死の下に、愛は憎しみの下に、義は罪の下に、力は弱さの下に隠されている。

いずれも、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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