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真っ赤なクロックスとネコのクッション

次男が金曜日に帰ってくるときは、次男が服を選んでいるようです。
私に、服や靴を見せてくれるつもりでいるのかもしれない。

赤いクロックスは、「S川さん!!」と言って見せてくれた。
S川さんと一緒にお出かけして買ったと言っているのだ。

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かっこいいね。
次男はとっても気にいっている様子。
うれしいね。
イマドキの青年のようだ。


土曜日の「もっとどようくらぶ」は、クロックスを履いて行った。
先生に電話をして尋ねたら、「アスレティック運動場に行くわけではないので、クロックスでもOK です。」ということだった。

次男くん、意気揚々と出かけた。

家に、次男の予備のスニーカーを置いてあるので、もしも、「クロックスではだめだよ。」言われたら、スニーカーを履かせるつもりでいた。
集合場所に、私がスニカーを持って言って、リーダーさんや先生方に「今日は、スニーカーでないと危ないよ。」と言ってもらったら、次男は納得してスニーカーに履き替えることできるだろうと思った。


日曜日は、もともと、「お家にいる日」を予定していた。
次男は、ネットサーフィン。
私は、100円ショップでかわいい模様のランチョンマットを見つけたので、クッションを作ることにした。

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残り布でポーチも作ったよ。

次男は自分の椅子のクッションにグレーのクッションを選びました。

クッションを作りながら、「次男くん、月曜日に作業所に出勤するときは、クロックスをリュックに入れて、スニーカーを履いていくんだよ。」 と言ったら、次男のツボに入ってしまった。

入るだろうな。。。。と思っていたけれど、どうしても言わねばならなかった。
ずっと以前に、作業所へは、サンダルはダメで、靴を履いてくるようにと言われた記憶があるから。

それから次男は、「次男くん、クロックスをリュックに入れて、スニーカーを履いていくんだよ。」 という言葉を繰り返し、繰り返し、声に出して言い続けた。
私が、クッションを3個作る時間中、連呼していた。

知らない人が、次男のこの場面だけを見たら、いかにも異常な様子で、驚いたことだろう。
自閉症は脳の発達障害であって、精神異常ではないけれど、パニクっている理由を知らない人が見たら、ただ、ただ、異常に見える。
私が死んだあとも、次男のメカニズムと言うか「次男の構造」を理解している人達に囲まれて生活できるように設定しておかねばならない。
今は、できていると思う。
私の死後も維持できてほしい。


次男はPCとipad を操作しながら、連呼していた。
パニックの一種に違いないけれど、次男のそれは、気持ちが崩壊していくパニックではなくて、次男が自分自身を納得させるためのパニックなのだ。
何度も、何度も言葉にして、自分の中に「納得」を落とし込んでいく「手続き」だった。

私は、平然を装って、ミシンを動かしていた。
家の中でよかった。。と思った。

よく、バスや電車や飛行機の中で子どもが大騒ぎしているときに、子どもになにも声をかけないで、知らん顔をしている親を非難する意見があるけれど、それって、もしかして次男のこの「手続き」と同じだったのかも、。。。。と思う。

もし、そうだったら、お母さん、辛かったね。
でも、その場に居合わせた乗客に迷惑をかけたことは事実だから、理解してもらえないこと、非難されて当然なんだ。



もし、次男が自分を納得させる「手続き」をしている最中に、私が、次男に、「そうだね。仕方がないね。」と声をかけたら、どうなるだろう。
次男は、いつまで経っても「納得」にたどり着かないだろう。


次男は、日曜日の夜には、真っ赤なクロックスをビニール袋に入れて、リュックの中に入れていた。
翌朝の月曜日は、いつものように、ニコニコしていた。

「作業所に行くの嬉しい?」 と訊いてみると、「グフッ!!」 と声を漏らして笑った。
毎月曜日、嬉しそうに出かける次男は、幸せだし、えらいなぁ  と思う。

私は毎月曜日の朝が、苦痛だ。

次男を送り出して、自分が出勤するまでの時間が、とんでもなく苦痛に感じる。
このまま、どこかに逃げ出したいという衝動を押さえつけて、なだめて、なだめて出勤している。

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テーマ : 自閉症
ジャンル : 福祉・ボランティア

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プロフィール

Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

我々にとって深遠なものは、逆の相の下に隠されている。生は死の下に、愛は憎しみの下に、義は罪の下に、力は弱さの下に隠されている。

いずれも、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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