花魁 と 風邪薬
派手にいクシャミをしている。
シンドイ?? と訊くと、「シンドくない!!」 と断言する。
次男は相当にシンドい状態にならないと「シンドイ」とは言わない。
次男が「シンドイ」と言ったときは、寝込んでいる状態だろう。
確かに、熱もない。
美術教室を休もうと提案しても聞き入れるわけはないので、マスクをしっかり装着して、受講した。
受講時間が終わるころに迎えに行くと、教室での様子は、クシャミをしながらもゴキゲンの様子。

次男は、きれいな装束の女性を描いていた。
花魁かな。
次男はとっても満足したようす。
美術教室の先生が、「明日は、お家にいたほうがいいよ。クシャミを治してから、お出かけしたらいいじゃない。」 と言ってくださったのを、聞いていた。
しめた!!
次男は予定が変更になるのが気持ち悪いらしい。
お出かけの予定がなくなると、ちょっと不機嫌になる。
明日は、「ひまわり苑を見に行こう」と月間予定表に書き込んであるのだけれど、それを説得して「自宅で何かをして過ごそう」に持っていかなくちゃ。。。と、私の頭の隅がドヨ~~~ンと暗く重くなっていたが、光明が射したように思った。
果たして、自宅に帰ってから「明日は、お家にいよう。明後日、出かけよう。」と次男に言うと、「うん。」と返事をした。
次男は、美術教室で満足して気持ちが柔らかくなったのだろう。
よかった。
先生、ありがとうございました。
次男は夕食後にすすんで風邪薬を飲んだ。
念の為、風邪薬は私の寝室に持っていって保管します。
以前に、医院でもらった風邪薬を夜中に全部飲んでしまったことがあるから。
早く治りたかったのだと思う。
治らなくちゃ。。。。と思ったのかも。
美味しいわけはない薬を、言われた以上に飲むのは、なにか理由があったのだと思う。
次男はそれを説明できないけれど。
次男は妙に賢いこと、賢く見えるときもあるので、油断してしまった。
「これを飲んで」と言って渡した以上の薬を飲んでしまうとは、考えが及ばなかった。
知的障害があるって、こういうことなんだとわかった。
幸い、次男に変化はなくて、大事には至らなかった。
医院に問い合わせたら、そんなに強い薬ではないので、「大丈夫」ということだった。
そんなことで、今夜は救急箱ごとしっかり保管します。
テーマ : 知的障害者の創作活動
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