「恐れない少女(Fearless Girl)」。
少しも恐れず雄牛に対峙する少女像。


国際女性デーを翌日に控えた3月7日朝、設置された。
4月2日まで置かれる予定。
少女像を設置したのは「ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)」。世界第3位、2.47兆ドル(約282兆円)を運用する(2016年末現在)。
少女像についてのプレスリリースの中で、SSGAは投資する3500社余りに対して、女性取締役の数を増やすように求めると公表した。企業が行動しない場合、変化をもたらすために議決権の代理行使も辞さないという。
同社の投資先企業の時価総額を合わせると30兆ドル(3430兆円)を超える。ロン・オーハンリー社長兼CEOは声明で、
「効果的で独立した取締役会のリダーシップにつながる鍵は、考え方の多様性だ」
と述べた。
ビジネスの現場で、女性であることは、厳しい。苦しい。
ビジネス以外の場面でも、苦しい。
なぜなら全て場面においての後ろ盾は、経済力だから。
世界金融の中心・ウォール街に「恐れない少女像」を設置した意味。
ロン・オーハンリー社長兼CEOは、もともとリベラルなのか。
投資先を選ぶにあたり、「取締役会の考え方が硬直した企業は投資に値しない。」と気がついたのか。
「恐れない少女」とか、「恐れ知らずの少女」とか、訳してある。
私は、「恐れない少女」のほうが好きだ。
女性は、恐れをたくさん知っているから。
恐れをたくさん知っているけれど、なお立ち向かわなければならなくて、踏ん張っているのだから。
知らなくて踏ん張っているのは、ただ無知なだけ。
わかっているからこそ踏ん張っているのが、勇気。心意気。
