余寒の雪-出奔   宇江佐真理

昨年11月に亡くなった宇江佐真理氏の本を古本屋さんで探して読んでいる。
亡くなる前に何冊か読んでいたけれど、現在、本になっているものが66作品あるので、読んでいない本がたくさんある。
できるだけ作品年表に沿って読んでみようとしている。
作品数が多いので、古本をさがさないとお財布が空っぽになります。

「余寒の雪」に収められている、「出奔」は、御休息御庭之番支配、川村修富の甥の勝蔵の行方不明になったことから物語を膨らませたもの。

川村修富の甥の勝蔵を想う気持ちは、宇江佐真理氏が若者に向ける優しい気持ちそのものなのだと、私は勝手に想っている。
宇江佐真理氏の長男さんは、バツイチ年上の女性と結婚されたとか。
氏は、「反対する元気もありません。」と、どこかに書いておられたが、それはイヤな意味ではないと思う。
きっとね。
本当にイヤなら書けないと思うから。

次男さんはお笑い芸人を目指していて「食えない」状態なので、仕送りしていると書いておられた。
きっと良いお母さんであられたのだろう。
66歳で亡くなるなんて、作家としての宇江佐真理氏が亡くなったのが残念でたまらないけれど、ご家族の喪失感は、いかばかりだろうか。
私は75歳までボケていない状態で生きて、次男の生活状況、老いる課程の暮らし方計画を確認して、長男、次男がお世話になっている方々に挨拶してから、ポクッ!死ぬ予定。
予定通りに完了できたら、果報者だと思う。
果報者になりたい。
成らせてください。


旗本、川村修富 は実在の人物で、いわゆるお庭番。
太平の世になって忍者の仕事をする者は減ったようだが、まったく消滅してはいなかったようだ。
八代将軍、徳川吉宗が創設した御庭番17家は、26家まで増えたとのこと。
公儀隠密は本当にいたのだ。
江戸城内の警護だけでなく、地方の諸藩に風聞調査にも行っている。
この人が58年間も日記をつけていた。

参考書目は、
「旗本の経済学―御庭番川村修富の手留帳」
「「江戸城御庭番 徳川将軍の耳と目 」

幸いにも古本屋で入手できた。
430円と100円。
読んでみましょ。

こんな調子で宇江佐真理氏の著作以外にも興味が広がるので、なかなか作品年表のチェックリストが先に進みませんわ。


蠣崎波響 「夷酋列像」 も宇江佐真理氏の作品にあるので見てみたいのです。
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テーマ : 歴史
ジャンル : テレビ・ラジオ

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Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

どちらの言葉も、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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