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ルドルフとイッパイアッテナ

息子達が幼いころ、本の読み聞かせをすると、ウケなかった。

私が下手だったのかもしれない。
次男は、言葉を聴きとって意味を理解する。。。。ということが今以上に難しいことだったはずだから、私が本を読む声は、言葉ではなくて、ダラダラダラダラ。。。と聞こえるだけだったのだろう。
2分ももたずに寝てしまった。

絵本がダメなら紙芝居はどうだ。。。。絵本よりは聴いてくれた。

絵本も紙芝居も、私が手にとると、次男がそれを取って本棚に戻すことがほとんどだった。
次男の耳は、今でもそうだが、幼児期においてはなおさらに、言葉を聴きとって解釈することがものすごく苦手だったのだろう。
親は本を読み聞かせてやろうと思っても、次男にはただダラダラと音が聞こえるだけだったのだろう。
多くの子ども達にとって楽しみになることが、次男には苦痛なのかもしれない。。。。と気がついてショックだった。

たまたま次男が絵本を開いている時に、覗きこんで絵本の文章を2,3語読んでみた。
次男は、パタンッ!!と本を閉じてしまうのが常だった。
自分の時間に介入されたくないのだろうか。


どうしたらいいんだぁ。。。。と悩みながら、良い手立てがないまま、世間一般に言う「親が子どもに本を読んでやるべき時期」が終わってしまった。




20年以上も時間が過ぎた。

昨年、次男が例のごとく、何の脈絡もなく、「ルドルフとイッパイアッテナ」「ルドルフ、ともだち、ひとりだち」と言ったのを聞いて、「もしかしたら!」と思って you tube  で探してみた。

あった!!
この番組、私も好きだった。




次男は、これを見つけたのだろうか?



アマゾンで、中古本も単行本を見つけて注文した。

次男に、「お母さん、「ルドルフとイッパイアッテナ」を読んであげようか。」と言うたびに「ダメ!」と返事された。
ずっと、「ダメ!」と返事されていたけれど、今年になって「ダメ!」と言わない夜があって、「シメタ!!」と読んでみたら、聴いてくれた。
聴いてくれているように見えた。

金、土、日の夜に、次男のベッドの横で少しつづ読んでいる。
次男は、ベッドな中でニコニコしている。
時々、「うふふ。」と声を漏らす。

でも、私が読む文章を、次男は聴きとってはいないと思う。
幼児絵本くらいの短い文ならともかく、児童書になると、次男の言語能力を遥かに超えているから。
「うふふ。」と声を漏らすのは、眠りに落ちる前のフワフワした時間が少しうれしいのかもしれない。

次男の「うふふ」に救われる。

今更なのだが、ピースを嵌め込まないままに、長い間部屋の隅に覆いをかけて置いていたモザイク画をもう一度部屋の中央に引き出したような気持ちがする。
次男に聴き役を無理強いしないように気をつけながら、続けてみようと思う。


2015-3-10-1


2015-3-10-2


2015-3-10-3
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テーマ : 自閉症
ジャンル : 福祉・ボランティア

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プロフィール

Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

我々にとって深遠なものは、逆の相の下に隠されている。生は死の下に、愛は憎しみの下に、義は罪の下に、力は弱さの下に隠されている。

いずれも、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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