仲間つくり教室-手工芸
ありがとうございました。
今日は、午後から次男が卒業したN特別支援学校の同窓会がありました。
次男は「仲間つくり教室」を選びましたが、同窓会に行った人の方が多いようでした。
教室に行くと、受講生はいつもの半分よりも少ないようでした。

次男がどちらを選ぶのかなぁ。。。。と思っていました。
次男が「仲間つくり教室」を選んだのは、課題があってなにをすべきかわかりやすいからだと思います。
同窓会は、希望者はCDを持って行って先生に申し込んでおけば、ひとりづつ、グループごとに舞台にあげてもらって歌ったり、踊ったりしますが、主目的は、元の同級生に会って旧交を温めることです。
次男は、元の同級生の顔を見つけたら、近寄っていくことができますが、会話が出来ないので、「あ!」「お!」と一瞬の挨拶でおしまいです。
あとが続きません。
ちょっと可哀そうな風景です。((+_+))
次男以外の卒業生は、フツーに会話ができる人がほとんどですから仕方がないですね。
それで、次男は「仲間つくり教室」を選んだのだと思います。
今日の「手工芸」の課題は、 マグネットホルダーとカレンダー 2012年4月-2013年4月です。
カンバッチを作るプレス機を使って、出来上がったカンバッチにマグネットを貼り付けると冷蔵庫の扉にメモを貼り付けるマグネットホルダーになります。
母は教室の後ろに席をとって座っていました。
言語指示が苦手の次男ですが、先生は現役の特別支援学校の先生ですから、平気です。
課題があれば、先生と次男はサシでやり取りして通じます。
課題があれば、通じるのです。
普通の世間話は全く通じません。
成り立ちません。(~_~;)
でも、これが 次男の強み でもあります。
次男にとっては、作業や課題がコミュニケーションツールなので、懸命に取り組みます。
仕事が成立します。
役に立ちます。
居場所を得ることができます。
本人の自信になります。
知的障害があっても、おしゃべりに不自由しないと便利に行きていけるかもしれません。
でも、おしゃべりができなくても、不自由ではありますが、全くテンデ生きる場所がないわけではないのです。
だから、次男のようにほとんどおしゃべりできない人が家族にいても悲観しすぎるのはもったいです。
マグネットホルダーの1個目は、広告の切り抜きを使って作りました。
2個目は、イラストに着色して、
3個目はフリーハンドで絵を描いて作りました。
プレス機の順番を待つ間は、カレンダーを作ります。
3カ所に好きなように絵を描いていきます。
電車、地下鉄の路線図(大阪、京都、神戸)を描いている受講者もいました。
テッチャンなのでしょうか。
路線図を記憶しているのですね。
次男の絵はいつもの可愛い絵です。
次男らしくていいです。
次男のマンションに持って帰って冷蔵庫の扉に貼ることにしました。
実家に忘れていかないように、次男は大事に自分のウエストポーチに入れました。
スキャンして実家の冷蔵庫の扉にもはっておきましょう。


休憩時間にジュースを飲んでいると、先生の一人が、「次男を地下鉄で見かけて声をかけたら、迷惑そうな顔をして逃げてしまった。」。。。と教えてくださいました。
あら。次男くん、先生に失礼ですよ。((+_+))
次男くん、今度、声をかけていただいたら、逃げないで「こんにちは。」って挨拶しましょうね。
でもわかります。
次男は、予定外の場所で予定外の人と会うと、どうしたらいいのか、わからないのです。
挨拶だけでもできたら良いのですが、とても考えが廻らないのでしょう。
次男は、重度の自閉症で、重度の知的障害があります。
でもたくさんの人達に助けていただいて、日常生活はとてもスムーズです。
稀有なことだと思います。
ありがたいです。
このまま、この幸運が続いてほしいです。

テーマ : 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞)
ジャンル : 育児
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