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年金受給額と引換にしたもの 「障害児の親として(10946)」

次男は、地元の小学校、中学校の養護学級に通学して、特別支援校の高等部に進学しました。

次男が小学校1年生であった時に、6年生であったダウン症のヨーコさんとお互いが成人してから偶然に会いました。

お互いに母子連れでした。

いつもなにかに怒っているような、火の玉のようなイメージがあったヨーコさんが別人になっていました。

小学年6年生のヨーコさんは、怒っているような口調でよくしゃべっていましたが、成人したヨーコさんは、全く生気がなくて、一言も発しませんでした。

「ヨーコさん、変わられましたね。」と私が言うと、

ヨーコさんのお母さんは、「私が仕事を辞めればよかったのよね。」といわれました。

ヨーコさんのお母さんは、当時、公立の保育園の園長先生でした。

「学校にお送り迎えも全て人に頼んでいたし。。」

ヨーコさんのお母さんは、定年まで保育園の園長先生を勤められたそうです。

ヨーコさんも地元の小学校を卒業されて、地元の中学校の養護学級に進学されました。

よく、通学路に座り込んでいる中学生のヨーコさんを見かけましたから、中学校は、送り迎えの人はいなくて、ヨーコさんひとりで通学していたのでしょう。

座り込んでいる時のヨーコさんは、やっぱり機嫌が悪くて、怒っていました。

ヨーコさんのお母さんが、「私が仕事を辞めればよかったのよね。」ともう一度いわれました。

「そんなことは、ありませんよ。」と、私が言うことを期待しておられたのかもしれません。

私は、黙っていました。

 

 

何かと引換にしても守ってやりたいものがある。

何かと引換にしなければ守れない、育てられないものがある。

かと言って、引換にすれば必ず守る事が出来る、育てることが出来ると決まっているわけではない。

何かを引換にしても、何かを諦めても、思うほどの収穫がないかもしれない。

日々の給与、退職金、年金受給額は、惜しい。

易々と得た仕事ではないだろうし、好きな仕事だろうし、失いたくないだろう。

たいていの場合、両親が揃っていても、育児と仕事の両立をせまられる、あるいは、どちらかを諦める選択をせまられるのは、母親だけなのだ。

理不尽だ。

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Re:年金受給額と引換にしたもの(09/22)

その時々の選択によって、作用も良し悪しですね。

100%納得できることはない、それが人生なのかもしれませんね。

Re[1]:年金受給額と引換にしたもの(09/22)

harmonica.さん

どっちを選択しても、100%の満足は得られないのだと思います。きっと、「後悔のない人生」は、有りえないのだと思います。そんなスッキリ、サッパリ、単純なものじゃないですよね。


>その時々の選択によって、作用も良し悪しですね。

>100%納得できることはない、それが人生なのかもしれませんね。
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Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

我々にとって深遠なものは、逆の相の下に隠されている。生は死の下に、愛は憎しみの下に、義は罪の下に、力は弱さの下に隠されている。

いずれも、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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