思い切れない。

次男とふたりで帰り道、地下鉄に乗っていました。
つり革をもって揺られていると、私の視界の端を彼が通った。
少しポッチャリ気味の後姿。
半袖Tシャツとヒザ下丈の半ズボン。
私の自閉症センサーが反応した。
私以外は気づいていないだろう。

「はぁ。。」と強めのため息の後、「どいてください!」 とハッキリ言った。
ハッキリと聞こえた。

振り返ると、彼が、座席に座ってスマホを使っている男性に向かって言っていた。

「どいてください!」

な、な、何を言っているんだ!?
私は、狼狽えた。

男性は、一瞬、固まった。
が、すぐに、席から立って、彼に譲った。

”あああ!?”

男性の座っていた席は、彼の好きな席だったのか。
それでも、「どいてください!」 て、強引に席を奪ってはダメだ。

たまたま、優しい男性だったから席を譲って下さったけれど、「ああん!?おまえ、ナニ言うてんねん!!」 と反応する人だっているはずだ。
たまたま、今日の男性は、”あっ!? 障害者だ。” と 感じとったから揉めなかったのだ。

私の膝が、グワ~~ン と重くなった。
重い。重い。重い。


次男は、彼と同じことはしない。
出来ない。
知らない人に、「どいてください!」と言う押しの強さと能力がないから。

その代わりに、次男は、CMの音楽とか、セリフとかを口ずさんで、延々とワンマンショーを繰り広げているだろう。
車両やホームで次男と居合わせた人達が、気持ち悪いと感じて、ザザザーッ と音をたてて次男の歩く動線から退避していくのだろう。

障害者は、他者に迷惑をかけないでは、生きていけないのだ。
わかっている。
ずっと以前から、わかっている。
わかっているけど、全面的に、”しようがないさ。” とは思い切れない。


----------------

どうしたら、迷惑をかける頻度を少なくできるのか、迷惑の大きさを小さくできるのか。。
頭のなかで、何かがグルングルン回っている。
遠心力が増して、私の頭を振り回す感じがする。

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不機嫌

今朝、次男はシブイ顔で出かけた。
いつも、仕事に出かける時は、ニコニコして出かけていくのに、今朝は残念だった。

今朝は、どうしたわけか、水道から洗濯機に注がれる水の量が極端に少なかった。
チロチロチロという水音なのだ。
ダーッ!! と勢いよく水が流れ込まないのだ。

水道と洗濯機のホースの間にある弁を左右に動かしてみても、改善しなくて、ついに洗濯機がピーピーピー!!と鳴って「点検してください。」という表示が出た。
洗濯機は停止してしまった。

いつも次男が洗濯して干してくれる。
次男は「自分の仕事」と思っているようで、私が手を出すと「いいの!」と拒否する。

それが、今朝はいつもと様子が違うので、次男はリビングと洗濯機の間を行ったり来たりしてイライラしていた。
洗濯機が停止すると、


「はぁ~~~!!」(*`ω´*)

と大きく息を吐いた。
目が怒っている。
洗濯機に怒っている。

次男が出かける時刻になったので、「あとは、お母さんがするから、出かけていいよ。」と言ったのだけど、次男は自分がしたいことをできなかったので、不機嫌な顔で出かけて行った。

気持ちよく、出かけさせよう。。。と思っているので、今朝はお母さんも残念でした。
次男は、”気持ち悪さ”を職場に引きずって行かないだろうか。。。。気がかりでした。

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詰め替え用のシャンプー

どこのおウチでもそうだろうと思うけど、シャンプーやボディーソープは詰め替え用を買ってくる。
シャンプーがなくなると、プラスチック容器をそのまま使って、詰め替える。

この詰め替え作業を次男は嬉々としてやってくれる。
”これは、僕の仕事!” と思っているようだ。
私が詰め替えようとすると、脱兎のごとく駆けつけてくる。
「次男くんが、するの?」と訊くと、 「はい!」と答える。
”僕の楽しみを取らないでよ!!” と言いたげな様子。



次男は外出から帰るとシャワーを浴びるし、夕飯の後は、浴槽にお湯を張って入浴もする。
次男は、いつも清潔で良い香りがする。
ありがたいなぁ。。
次男は、残していかねばならない人なので、これから先で出会う人達にも可能な限り好感をもってもらえるようにしたい。
まずは小奇麗でいなくちゃね。
同じ年齢、同じくらいの能力の障害者ならば、汚いオジサンよりも、清潔なオジサンの方が、接する人の負担が少ないです。
だから、清潔感のあるオジサン、おじいさんになってほしいです。


次男は、フン♪フン♪ と鼻歌交じりに詰め替え作業をする。
買い置きがなくなると、私の財布に「シャンプー」「ボディーソープ」とメモを貼り付ける。
次男が、毎日を自分のルールできちんと暮らすのはとっても良いことだと思う。
これからも、次男の生活が維持できるといいなぁ。

次男くん、出来たら、もうちょっとしぶとく、絞り出してほしいな。
次男がゴミ箱に捨てたフニャンとなった袋にけっこうな量が残っている。
お母さんは、それを拾って、自分が入浴、シャワーするときに使っています。
無駄にしてはいけません。

次男には、その都度、注意するのだけど、ナカナカ、改まりません。
誰だって、自分のやり方を注意されるのはイヤよね。
自閉症ならば、尚のこと、イヤよね。
わかっているけど、お母さんは、退かないで、しぶとく、

”次男くん、こうやって絞り出してね~~~。まだ、残っているよ~~~”

と、アピールしていこうと思います。。

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朝ごはんのご飯

昨夜、次男が炊飯器のスイッチをオンした。

”次男くん、朝ごはんのご飯は、朝に炊くほうがおいしいよ~~!!(;゜0゜)”


「次男くん、お母さんが、炊飯器をタイマーにしてもいいかなぁ。。。。
朝にご飯ができるようにしたいの。」。。。。。。。と言ってみた。


次男が慌てて飛んできた。
私の手を制して、次男が「取り消し」のスイッチを押して、「タイマー」のスイッチを押した。
炊飯器のスイッチを私に押させない。
次男が自分で押したいらしい。

次男は、炊飯器のタイマー機能の使い方を忘れてしまったのかと思っていたが、そうではなかったようだ。

今、朝ごはんの為のご飯を炊いてしまって、安心したかったのかな?
タイマーを使いたくなかったのかな?


お母さんが、ズボラな分、次男がキッチリさんになってしまった。

そんなに先取りして用意しなくてもいいのよ。。。。て、言ったら、叱っているように受け取るのだろうか。

「次男くん、タイマーは、便利よね。」とだけ言ってみた。

次男は、「はい。」と小さい声で返した。

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Voice over 再び

今朝、気がついた。
次男のipod touch が voice Over になっていて、どこかに触るたびに、ipod touch がしゃべる、喋る。

以前にもあった。
Voice over

なんで??

次男が voice Over を機動させたのだろうか???
それはないと思うけど。。。(°_°)
ないと思うけど。。


このままにしておきましょう。
しばらく様子を見ましょう

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プロフィール

Protea Mama

Author:Protea Mama
7年余、楽天ブログを書いていました。いろいろな機能が終了になるということなので、FC2ブログに移動しました。楽天ブログには「フリーページ」があります。大変ありがたい機能ですので、楽天ブログも大事に置いておこうと思います。良かったらご覧ください。

私が「障害児の親になったのだ。」と気づいた頃は、情報を得ることが難しくて、子の将来の姿も、自分の将来の姿も想像できませんでした。どんな未来が待っているのか、不安で不安で。だれか、知らせて。だれか、見せて。。。と誰かをつかまえて訊きたかったのです。だから、今の次男の様子を書いておこうと思います。それを読んで、ガッカリする人もあるかもしれません。安心する人もあるかもしれません。ともかく、私達は今、生きています。親子無理心中事件は起こしませんでした。これからもないことを願っています。次男は、コロニーや施設ではなくて、街中で生活して、成人して、やがては老いていく初めての世代の障害者だと思います。どんな生活が有り得るのか、親亡き後の次男の生活は幸福なものになるのか。次男に親を独占されて、すね気味に大人になってしまった長男を真に解放してやることができるのか。。手探りの毎日です。

希望は強い勇気であり、新たな意志である。

すべてのことは、願うことから始まる。

どちらの言葉も、マルティン・ルター の言葉です。
私はクリスチャンではありませんが、とても良い言葉だと思います。

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